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嬉しくて、悔しくて、羨ましい FURERUという暮らし方
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FURERUの西原さんと山田くん

 西粟倉村には、FURERU(フレル)という「木工+ご飯屋さん」の夫婦ユニットがいる。この二人にとってはワーク・ライフ・バランスとかいう流行り言葉は恐らく意味を持たない。ワークとライフが一体のものであり、互いに対立するものではないからだ。お金を使うことよりも丁寧に時間を使う上質な田舎暮らし。その暮らしと一体となったものづくりを追求し、生活に必要なお金はそれでなんとか稼ぐ。お客様に提供する食事や食器は、自分たちが普段の生活で使っているものたち。

実はこの夫婦、元は森の学校の社員だった。その時にはワーク・ライフ・バランスということで悩んだかもしれない。彼らが悩みながら森の学校を卒業(退職)して、生き生きとして夫婦ユニットで活動している姿を見るにつけ、「嬉しい」と「悔しい」が混ざった複雑な気持ちになる。卒業生が元気に頑張ってくれていることはとても嬉しい。でも社員のときに今ほど生き生きとした感じがなかったということは社長としては、うーん悔しいしなぁ・・と思う。個人的にもこんな暮らしがしたいなぁと思いながらも、そうもいかないので、「羨ましい」という気持ちもある。。


豊かな日常のおすそ分け 難波邸フレル食堂

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山田・西原の日常の食卓には、お金では簡単に手に入らない食材と器たちが並ぶ
木製のスプーン、フォーク、トレーは、山田くんの手作り


FURERUの二人の日常の豊かさをおすそ分けしてもらえる場所が、難波邸フレル食堂だ。
先日、大事なお客様が西粟倉村に来られたので、フレル食堂に食事を頼んでみた。その時にいただいたお料理の一部を紹介。

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フレル食堂の厨房に立つ西原さん


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海士町のイワガキ(春香)
地域と地域のつながりが、それぞれの地域をさらに豊かにしていくということを実感する。

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フレル食堂定番のシカ肉のロースト
西原さんは解体女子なのでジビエ料理が得意

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イノシシ肉

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スズメバチの幼虫

イノシシとスズメバチは「これ、いなかからのおすそ分けです」の著者として知られるフクちゃんから仕入れている。
西粟倉村だけでなく、こだわりの強い生産者から直接仕入れを行っている。どんなにたくさんのお金を出したところで食べられない希少価値の高い食材ばかりがならぶ。ほんとにいいものは、流通しないわけである。

「美しい」から「美しくて使いやすい」へ
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山田くんは難波邸のセレクトショップの運営fシリーズという間伐材家具ブランドの運営もやっているが、木製カトラリー作家としての活動にも力をいれている。こう言うと山田くんには申し訳ないが、山田くんの作品は山田くんだけは完結していない。西原さと一緒に暮らす中で磨かれた作品たちだ。
西原さんによると、昔の山田くんが作るカトラリーは「美しいが使いにくい。使いにくいから自分も使わなかった」という。どうすれば食べやすいか、洗いやすいか・・など、西原さんと一緒に考えながら「美しくて使い易いカトラリー」へと進化していった。

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「美しくて使いやすい」に到達した山田くんの作品

FURERUの二人の暮らしは、やはり羨ましい。こういう暮らし方ができたらいいなと思う。こんなことを書いていると、「だったらなんで家族をほったらかしにして仕事ばっかりしてるわけ??」と嫁さんに言われそうだ。「矛盾があるから面白いんだよ。でも、ごめん。」と答えるしかないかな。


難波邸フレル食堂
フレル オンラインショップ(木製カトラリーなど)
山田くんが手がける間伐材家具ブランド fシリーズ
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